公民館へ行く途中、昼食の弁当を探していた。
セブンイレブンの前に、目立たない弁当屋を見つけた。
チェーン店ではない、昔ながらの質素な店だ。
昼ごはん時だというのに、客は私ひとり。
アルバイトの女の子がひとり、暇そうにしている。
厨房には、年配のおばさんがふたり。
手作りのメニューを見ながら、何を食べようか考える。
トンカツにしようか、ハンバーグにしようか。
肉より魚かな、と思い、白身魚フライのあんかけを注文した。
安い、470円だ。
アルバイトの女の子が厨房に、「白身魚フライのあんかけ、一丁」と声を掛ける。
すると、オバさんが、「そんなん、メニューにあったか?」と言っている。
オバさんは「白身魚のフライ」は一般的だが、「あんかけ」というのが意外だったようだ。
ちゃんと、手作りのメニューの中に書いてある。
しばらくすると、弁当が出来上がってきた。
その弁当を公民館の待合スペースで、食べた。
これが、意外と美味い。
チェーン店の白身魚と違い尻尾の部分が付いていて、そこがパリパリに揚げられていて香ばしい。
あんかけも良く合っている。
次回買う機会があれば、他のメニューを食べてみたい。
セブンイレブンのコンビニ弁当に押されているような雰囲気だが、味で経営が成り立っているような気がする。
こういう弁当屋には是非、場末で頑張ってほしい。
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