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電気シェーバー

妻が洗面台周辺を大掃除していた。
すると、棚から電気シェーバーが出てきたという。

息子が大学病院の集中治療室に入っていた時、薄らとひげが伸びてきたので、この電気シェーバーを買ったという。
もう、14年前のことだ。
息子は数回しか使っていない。

充電すると、元気よく動いた。
シェーバーの刃に、死んだ息子のひげが少し付いていた。

(令和元年5月1日)
墓掃除
大型連休が明けて、墓掃除に出かけた。
五月山公園墓地は大阪を一望できる、誠に眺めの良いところだ。

将来、子どもや孫にお墓を守ってもらわないといけないことになるが、はたして掃除に来てくれるだろうか。

墓にたどり着くまで、車で20分ほど掛かるし、山に入るのに300円の通行料もいる。
近所の人が墓じまいをして、先祖の位牌を近くの納骨堂に納めたと聞いた。

半年ぶりにお墓の雑草を取りながら、そんな疑問が頭をよぎった。
(令和元年5月11日)
バラとカラオケ
知人が膀胱がんの手術して、自宅療養されている。
文化財ボランティアの会でお世話になっているので、お見舞いに出かけた。

帰るとき、自宅の庭で育ったバラの花をいただいた。
食卓が明るくなった。

他にも、使わなくなったカラオケの機械をいただいた。
かなり古い歌ばかりが入っているので、使うことがないと思ったが、薦められて断れなくなったので、とりあえず持って帰った。

小林明や石原裕次郎など、千曲近く入っているが、どうも歌う機会はなさそうだ。
(令和元年5月21日)
 
 

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