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雀鬼1番勝負(5月吉日)

麻雀のスタイルを大きく分けると、攻撃型か防御型になる。
攻撃型は上がりを優先するが、防御型は振り込まないことを優先する。
僕は典型的な防御型といえる。
この日の対戦相手は印刷業者のIさん(子連れフェチ雀士)と編集者のSさん(理論派の場当たり麻雀)、それに我が社の雀鬼Oさん(ぼやき麻雀)。
ゴールデンウイーク3連休の前日というので、ゆったりと落ち着いた気分だ。
ビールを飲み、いつものインスタントラーメン「好きやねん」を食べ終わった時、下図の手牌になった。



中盤過ぎで、親のSさんとIさんがリーチを掛けている。
僕は3万点を少し浮いた2位。
トップはIさんでその差は5千点くらい。
図ではを切れば、七対子(チートイツ)で聴牌(テンパイ)する。
リーチで上がれば、満貫(マンガン)でトップに浮上する。
この局は半荘の3局目で前の2局ともトップを取って、かなり浮いていた。
トップを取った要因というのは大きな手牌を上がったというよりも、当たり牌になっていた危険牌をよく我慢して止めたことだった。
特に、編集者のSさんのリーチに対しては当たり牌をよく持ってきたが、きわどく振り込むことがなかった。
これは悩ましい手だ。
はIさんには通りそうだが、親のSさんには少し危険な感じ。
それに暗刻(アンコ)落としは危険牌というのは麻雀の常識。
も場に1枚も出ていない危険牌だ。
結局、防御型の僕はを落とし一旦降りる。
攻撃型の雀士なら、を落としてリーチといくのかもしれないが。
その局は流局になったが、やはり、はSさんの当たり牌で親満だった。

その日防御の姿勢が功を奏し、+49に○が3個の勝ちとなった。

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