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雀鬼11番勝負(8月吉日)

時間というのはいつも同じ早さで刻んでいるのだろうか?
先週、比叡山でライトアップが行われた。
私の営業所が運営を担当している。
8月9日から13日までの5日間だが、準備や片づけを合わせると、私は8日間比叡山に上っていた。
最初はイベント会場である大講堂の人員整理をしていたのだが、後半2日間は根本中堂内で懐中電灯を持って暗い階段を照らしていた。
ライトアップされると、堂内の廊下の電気も消灯される。
そうすると、堂内の急な階段が真っ暗になり、参拝者が転げ落ちる危険がある。
私は階段の端に立って、階段を照らしていた。
「階段が急になっていますので、足下にお気をつけてお降りください」なんて、コメントを付ける。
ライトアップは午後7時に始まり、午後9時に終わる。
2時間である。
頻繁に時計を見るが、時間がなかなか経たない。
立ったままでは次第に足が疲れてくる。
5分がなんと長いことか。
30分は2時間や3時間にも感じられる。
しかし、午後8時になった時に救世主が現れた。
見回りに来た参拝部長さんだ。
「立ったままでは疲れるでしょう」と、どこからかパイプ椅子を持ってきてくれたのである。
ドカッと座って、懐中電灯で階段を照らす。
時間は早く回り始めた。
立ったままの30分とは比べものにならないくらい早さで、残りの1時間が過ぎた。

麻雀をしている時間はなんと早く過ぎるのだろうか?
高校時代の友達、H君(女体アナリスト)、T君(不倫研究家)、それに4月希望退職に手を挙げたF君と卓を囲んだ。
調子の善し悪しは別にして、時間は瞬く間に過ぎていく。

F君が下記の手でリーチをして、を即ツモ上がりした。

リーチ即ツモ、タンヤオ、三色、イーペーコー、ドラ1の倍満だ。
この日一番高い上がりだった。
「これって、リーチせんでもええやろ」 とH君が言った。
確かに闇で上がってもハネ満である。
結果的にリーチ即が付いて倍満にはなったが、ここではが全部ドラのルールだから、なかなか出にくい牌であることは確かだ。
私もリーチはしないだろう。

リーチをするかどうかの判断で、勝敗は分かれる。
リーチのタイミングは最も重要な要素だ。
南場の2局目中盤、私が親の時に下記の手でテンパイした。


が付くと三色の可能性が出てくる。
はドラである。
通常なら場に出てくることはない。
しかし、T君はソウズに染めて場にを出しているし、H君はマンズに染めピンズを何枚か場に出している。
勝負してくると、がポロッと場に出てくるかもしれない。
それに親で、上がればトップが見えてくる。
あなたならリーチしますか?
(私はリーチをしたのですが、結果は流局でした)

この日はライトアップの疲れが出てたのか、前半不調で、後半盛り返したが−10の負けとなった。

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