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★ウランの無実
以前一緒にフォークソングを唄っていた友人に、久しぶりに出会った。
友人が言う。
「僕の勤めている会社はビルの10階に事務所があるんや。その下の6階から9階までは大手の食品会社が入っていてな、時々そこに勤める女の子と
エレベーターで一緒になることがあるねん。ひとり可愛い子がいてな、愛想のええ子やねん。顔を合わすとニコッと笑顔見せてな。ところが、ある事があってから、見向きもしてくれへんのや」
ある事と言うのはこういうことだった。
友人が1階からエレベーターに乗り込もうとした。
すれ違いに禿げた中年のおっさんが降りていったそうだ。
エレベーターに乗り込むと、何かものすごく臭い。
おっさんの屁である。
何を食えばこんなに臭いオナラが出るのかというくらい臭かったという。
屁が充満したエレベーターは友人ひとりを乗せて昇る。
そして、6階に止まった。
なんと、いつもの笑顔の女の子が乗ってきたのである。
友人を見て笑顔を見せたのは乗り込んでからの一瞬だけだった。
表情は一変し、急に鼻を押さえて、うつむいてしまった。
友人は「俺は無実や」と叫びたかったという。
女の子は
友人をチラッとにらんでから、8階で逃げるように降りた。

ウランの散歩をしていて困ることがある。
散歩コースにウンコが落ちているのだ。
私はきっちりとウンコを持ち帰っている。
しかし、不届きなヤカラがいて、ウンコを放ったらかしにしているのだ。
無実の罪をかぶるのは嫌なので、わざわざ散歩コースを変えた。
しかしまた、そのコースにもウンコが落ちている。
仕方が無く、私はそのウンコを処理したのである。
同じウンコでも、よその犬のそれは汚く感じるのだ。 思わず、オエッとエヅイしまった。

 

 

 

ウンコ処理3点セット

 

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