最近、やたらとインド料理の店が目に付く。
辺鄙な住宅街に突然現れる。
こんな場所で、商売が成り立つのだろうか、と余計な心配をしてしまう。
どの店舗も派手な装飾の店構えだ。
どれも同じ様相で同じ配色だ。
以前、勤めていた天満橋の近くにも何店舗か、このインド料理店があった。
2,3件、入ってみたが、ほとんど変わり映えしない。
さて、昨今のインド料理はどうなっているのか?
阪急武庫之荘近くに出来たインド料理店に入ってみると…。
厨房には3人のインド人らしき店員がいる。
2名のウェイトレスは
日本人のオバちゃんだった。
ランチはカレーとサラダとナン(またはご飯)と飲み物がセットになっている。
カレーの種類がかなり多い。
日替わりランチは930円。
少し高め。
一番安い(800円)のチキンカレーを注文する。
カレーは5段階あって、取りあえず辛口にする。
予想通り、しゃぶしゃぶのカレーだ。
これがインド風のカレーなんだろう。
アツアツのナンをカレーに付けながら、食べる。
やはり、日本のドロドロしたカレーを食べ慣れているので、もの足りない気がする。
悪くもなく、良くもなく。
インド料理というが、店員はスリランカ人やネパール人が多いという。
政情不安の国を離れて、ジャパンドリームをつかもうとやってくるのだ。
労働ビザを手に入れるためブローカーに大金を支払って、来日するようだ。
人の良さそうな店員たちは愛想よく笑っている。
料金を払うと、両手を胸の前で合わせて、丁寧にお辞儀をする。
何とか成功して、母国にジャパンマネーを持ち帰ってほしいものだが…。
2組の客しかいない閑散とした店内を見てると、現実の厳しさを感じてしまう。
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