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朝のお参り
最近、散歩の途中でお寺に立ち寄る。
昆陽寺は名僧行基ゆかりの寺と伝えられている。
山門、観音堂、もと山門にあった二天像(広目天・多聞天立像)は兵庫県の有形文化財の指定を受けている。
本堂で賽銭を入れて、家族健康や身の回りの安泰を祈っている。
私の家は浄土宗だが、盆や命日の法事には、縁あって真言宗であるこの寺の住職にお経を唱えてもらっている。

週に1度ではあるが、お参りすると、心が洗われるような気がする。
(令和4年9月1日)
17回目の命日


何年経っても、亡くなった日のことを思い浮かべる。
初秋の爽やかな朝だった。
1年間ガンと闘い続けて、やっと天国に召された。
悲しいというより、むしろほっとした。
もう苦しむ息子の姿を見る事がないと思ったから。
それほど、抗がん剤の苦しみに絶え続けた。
それからは日が経つにつれ、寂しくなってきた。
17回目の命日、コロナ禍で訪れる人は誰もいなくなった。
32歳になった息子は何をしているだろう。


 
(令和4年9月16日)

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