さくら咲く 近所の人が自身の別荘近くにある、桜の木から枝を切ってきて、持ってきてくれた。 妻が花瓶に刺して、息子の遺影の前に置いていた。 貰った時はまだ蕾程度だったが、暖かくなって満開になった。 サクラの花は健気だ。 暖かさを感じたら、しっかりと花びらを開く。 しかし、華やかな時は短い。 1週間も経たないうちに、花びらを散らしてしまう。 潔さが魅力なのだ。 晩年はそうありたいと思う。 （令和6年4月1日） 文房具入れ 文房具を入れる箱が壊れた。 落としたとか、叩いたとかの衝撃を加えた訳ではない。 少し触っただけで、蓋の部分が欠けてきた。 透明のプラスチックで出来ている。 室内で使っていたのに、こんなに簡単に壊れるとは。 5年以上前に、ダイソーで100円で買ったものだ。 やはり、「安かろう悪かろう」である。 それでもまた、代わりのものはダイソーで100円のものを買った。 （令和6年4月15日） 目次